箇条書きの記事です
リベラルアーツの記事を書いた直後なんですが、また別のインプットをしました。茂木健一郎先生のリベラルアーツに言及する講演動画の要約です。雑な箇条書きですが、臨場感を感じていただけると幸いです。
太字だけを読んでも、いいかもしれません。
ベストプラクティス
0~5歳のプレスクールで最もイノベーションが起きている
アクティブラーニングや探索学習が、主な教科
1杯のコーヒーから、遡って、無限の世界が拡がっていく。それが、小学校1年生の初日からやっちゃっていいんじゃないの?というのが、今のベストプラクティス(最善慣行)とされている。
学歴が自己紹介なんじゃない、在学中にアニメ作ったけど怒られそうだったからコソコソやってたんだ。っていう学生がいる。
ラーニングをわかりやすく言うと、今まで隠れて裏でやっていたことを表でしようということ。
茂木先生は、オタクのやつ出てこい、と言う。隠れキリシタンのように出てくる。君が今から、全校生徒1500人誰も知らない問題を1問出せたら、偉い。オタクキングにしてやる、と言うと、わけわかんない問題が出てくる。…ただの脳内データベースじゃ困るけど、その声優さんの良さを書いたりしたら、それが卒論みたいなものになる。
今の教育システムだと、大学卒業でやっと卒論でアクティブラーニングをやるんだけども、それを小学校の最初のうちから、が最新の考え方。
これでは、15歳の子供がカーボンナノチューブですい臓がんの検査方法見つけてくる国に勝てなくないですか。
「問題を解決する人より、問題を見つけてくる人のほうが、これからは尊いんですよ」
IBMの人工知能開発の人は言う、問題はAIが解決してくれる。何が問題なのかがわからない。認知症の人にGPSつけて、徘徊したら知らせるサービス、どこからが危ない?人工知能ではなく人間側の問題。個人が考える?ソーシャルコミュニティが考える?
ある学生は面白いことを言う。「ロボットの彼氏なんか要らない、なんでも思い通りなんてつまらない」
今は文系理系で分けられない。自動運転事故なんかは、法律の問題とともにテクノロジーの問題だ。
世の中に起こっている全てがビジネスであり学問だ。
学生の時は準備段階で、いつかヨーイドンで始まると思ってる。
学生の時に事業計画を練って練って、社会に出てから初めてのピッチ(プレゼンの掴み)をすると思ってるでしょ。
勝てるはずないじゃん。冷静になって考えて勝てると思う?
プロジェクト型学習とかアクティブラーニングをやっている小学生は、標準的なテスト(SATとか)のスコアが高い。
ホームスクーリングでアクティブラーニングをやっている子供は、親の収入や成績との相関が無く、スコアが高い。
マイケルムーアさんの映画出てくるフィンランド。統一テストが無い、宿題がない、マークシートのセンター試験もない。それで世界1位、ハイテクカンパニーが続々と世界進出している。
鳩の観察さえも学問な話。
別の種同士で一緒にいるのは普通なんだって。水場とか。動物行動学として、何歳でもやったらいい。国際バカロレア(全人教育)とかも、今の教育はだいたいそう。変わろうとしてる。学習の中で、一番大事にしてほしいのは個性。
個性は[安全基地]
「個性は採掘するものなんだよ。ビットコインみたいに」
日本人は、個性が無いなんて、嘘!
自閉症の人、個性。集中する。
サヴァン症候群の人、一度見たものや聞いた音楽は忘れない。コミュニケーションは全然できない。極端な個性ですよね。
内向的な人もいれば、外向的なひともいる。
落ち着きがないひとも
リスクを取るのが得意な人と苦手な人がいる。
その個性の全てが、正解であると、脳科学では、われわれは、考えている。
「すべての個性は正解なんです。これがわかってくれたらね、生きるのがどんなにラクになるか。」
会社の社長になる人は学校の勉強苦手。だって助けてもらうじゃん。
社長は余裕があるものだ。経営判断しなくちゃいけない。適材適所も。この人は何に向いてるか、見抜いて。
学校で、チーム組んで、アウトソーシングうまい子っていなかった?適材適所で、進行管理もして。自分は一切しないで(笑)こいつ将来大社長だろみたいな。
日本の受験制度は個人プレー、寂しい奴が多い。全部自分でやることに慣れてるから。
自分がいかに至らないか、自分よりも優れてる人がいかに世の中には多くいるか。
自分より優れている人たちの力にすがらなければ私は生きてはいけない。ってことがわかってる奴が大社長ですよ。
話し下手には、観察力優れている人が多いですよ。
モデルじゃなきゃモテないとか、そんなんじゃないんですよ。
「つまり自分の個性というのは、欠点と長所が表裏一体になったユニークな存在なんですよ」
それを受け入れるのは君たち(自身)しかいないじゃないか。
親はどうだ先生はどうだ。そのすべてが君たちの世界、個性をつくってるんだとしたら、そこからスタートするしかないじゃない。
探索に大事なのは安全基地です。
読んだ本の高さだけ自分の足の下に積み重なって、その、高いところから世界が見えるって考えると非常にわかりやすい。
10冊の、100冊の、1000冊の高さから世界が見える。さらに言うならば、ジャンルが偏ってしまっていると、足場が不安定になる。文学、漫画、推理小説、まんべんなく読むとその分だけその人の足場はだんだん充実してきて、安心してそのいいたという遠くの世界をまで見ることができるんだけど、だけどねその時に一番大事な安全基地は自分の個性なんですよ。
僕は、落ち着きがないからこそ切り替えが速くていろんなことができてきた人生なんですよ。ずっと劣等感だったんですけどね。みんな意外って言うんだけど。
だからね、トータルで考えるとねみんな素晴らしいんだよ、信じてもらえないと思うけど。
だからね、個性をどれぐらい掘れたかというのが人生の楽しみなんだよね。
偶有性
正解が外にあって、私はその正解に比べるとこんなに私の人生ダメなんだって思っちゃったらもうそれでおしまいなんだよ。成績でも、性格でも、外見でも、家庭環境でも。
偶有性って考え方があるんだけど、僕が僕であるということは偶然だったんだけど、こうなっているんだからもうそれは自然、今まで出会った人、進んできた道、これから進む道、その全てが君たちの個性となっていくわけでしょ。
それを受け入れて次の一歩を踏み出すということさえできたら、人生は素晴らしい贈り物。
自分の個性や受け入れた人はね、まずストレスがあんまりなくなる。
いやーティーンエイジャーの頃ってきついんだよな、わかる、わかるよ。自分が自分であるということがいたたまれなくなる時ってあるよねー。
私なんでこんなんだろう俺なんでこんなんだろう、だけどそこは乗り越えることが大事なんだよ。
ドーパミンって物質はね、できるかどうか分からないギリギリのことを経験して初めててるんですよ。
英語のハリーポッターの本、読めるわけない。読めるようになってくる。最後まで読んだら違う自分になってる。
今の日本の教育で一番欠けているもの一つにドラマエデュケーションってあるんだけど、アメリカのグリー(自分の喜びを表現する)ってドラマみたいな。
YouTubeでもニコ動でもいい、自分のミュージカルあげてみ?
なんかそんなこと私はできないって思い込んでた自分が、できた自分になるって事が一番素晴らしいことだね。
リベラルアーツってのは、自分が変わることができる喜びでもあるからね。
ベストプラクティスとしてday 1からいろんなプロジェクトを考える学び方が今の世界的な主流なんですよということを申し上げましたが、一番の悲劇は何も思いつかないということ。でも、そんなことないだろう。ネイルをすることなんかでもいい。そこからどんどん広がっている世界を楽しむということを。
フロー
毎日がなんか夢中になってる感じだな。
フローというのがあって、苦しいことじゃないんだ。
フローというのは、集中してるんだけどリラックスしてる状態で、その時に一番パフォーマンスも上がるし、学びも高くなるんだけど、
ずっと勉強なんて苦しいと思う人いるかもしれないけれど、自分でフローっていう状態になるとそれがもう楽しくて楽しくてしょうがなくて、時間が経つの忘れちゃって、やってること自体が楽しいっていうのがフローの状態。
フローの状態になってアクティブラーニングとか探求学習とか、楽し過ぎて笑っちゃう感じ。だから宮崎駿さんは苦しくないんだよ。
そんなふうに学ぶことって、誰にもできるから。