体験談

パチンコ・スロットを、勝っていたのに辞めた理由(負けたほうが幸せだった)

勝ちたい人も、辞めたい人も、読んだほうがいい記事を書きます。

辞めた時点で15年ぐらい前の話です。ですが、今も有効です。それぐらい、業界自体は基本的に変わっていません。

 

私は就職に失敗し、少し荒くれていました。

元々、青木雄二さんの漫画とか、カイジとかが好きで、世の中は、人を蹴落としてなんぼ、とまで思っていました。ギャンブルも仕事も一緒だと。

最初は友人と二人でパチンコ屋によく出入りして、勝った負けたと騒いで酒を飲む程度だったのですが、同じ店に何回も行くうちに、(スロットで)どうも同じ人が毎回(玉を)出して帰っていくなぁと気づきました。ただのどっしり系(出るまでやめない系)かな?と思っていたのですが、さらに数日追っても、ほぼ毎日勝っている・・・

友人が先に、その人を分析し始めました。その人の挙動・攻略本・ネットを駆使して情報を集め、攻略法をいくつかつきとめました。

✔設定ハイエナ

✔期待値ハイエナ(天井・チャンスゾーン)

を、複数人で、タバコなどで複数台取りする、という手法でした。やってることはまぁ普通なのですが、とにかく動きに無駄がなかったのを覚えています。

✔下手そうな人を何人もマークしている

✔マーク台のチャンス目やチャンス役を把握する

✔あと10秒で席を立つ人(財布をしまう・そわそわする)を誰よりも早く見つける

こんなところですかね。(打つ台のチャンスデータが全て頭に入っていることなんかはもちろん前提です。)

そして、プロと呼ばれる人達はほぼチームで動いています。ずっと見てたら目配りや席の入れ替わりでわかりますが、基本は誰がチームなのかわからないようにひっそりとやっています。店側に勘づかれると、あまりよろしくないですからね。

私たちも、二人ですが、まね事でやってみることにしました。(というか友人は先に一人でやってた)

パチ・スロ共通して、ほとんどの勝負は店の開拓で決まります。プロがいなくて、甘い客(データも見ない)が多い店、というのが条件です。行くのに1時間かかる店でも、好んで行きました。

吸わないけど、タバコとライターは台取りに最適(忘れてたと言える・銘柄で微妙な匿名性がある)なので持っていました。あと、カチカチカウンターも便利でした(台による)。複数台取るとかのマナー違反をしなくても勝てる店をなるべく見つけて、クリーンなスロプーとしてちょっとしたプライドを持ってやっていました。

 

パチンコはあんまりやりませんでしたが、新装プロとか、回転数の期待値ハイエナは少しやりました。新装では、回転数依存度の大きな台で、10回転ごとにウロウロして、高回転台をメモしていました。でも、朝並ぶのがつらくて・・・

 

そんなこんなで、色々妥協もしつつ、一年程続けて、合計でサラリーマンの平均よりは多くの金額を勝てました。

友人と二人で、収支メモを見て、成果自体には喜びつつ、顔を合わせて言いました。「辞めよう」と。

なぜか。それぐらい辛かったからです。「ラクして勝つための努力なら余裕で一年できる」と言ってやっていましたが、単純な努力ではなくて、店を荒らされたり(マナー違反チーム)、嫌がらせをされたり(トイレ行った隙に空き台にされる)などもあったり・・・他にも、労働時間が長かったり、労働環境が悪かったり(音・タバコ・心理)、ラクして稼いでる感覚なんて一ミリも無かったです。

あと、サクラを雇っているであろう店もたくさん見ました。クソハマりしてるのに絶対やめないとか、設定6の二日分ぐらい出てるのに全然やめる気配もない、とかは注意ですね。まあ一般客からすれば、サクラだろうがプロだろうが、勝てる台を占拠されていることには変わりないですけどね。あ、実際にサクラのバイトも紹介されて2万貰ってやったこともあるので、ソースは私です。

 

辞めて、他のことをしてわかったのですが、規制が年々締まっていく、というのも大きいですけど、パチプロが大成しない&辞めたくなる、もっと大きな要因があったのです。

 

短く言うと

✔何も残らない

✔バカになり続ける

✔疲れ続ける

です。

 

続く