ライフハック

素人が炭酸水を安く自作する、再現性の高い方法

新居に引っ越し、『我慢しない低コスト生活』を目標にあれこれ試行錯誤をする活動を本格始動して、もうすぐ1年が経ちます。

・自作の棚(兼キャットウォーク)づくり

・自作炭酸水

この2点は、ひとまず成功と言えるかな?と思うぐらいの満足感があるので、今回はそのうちの『自作炭酸水』をご紹介します。

2018年時点でのネット情報はだいたい見てから、素人なりに工夫して作ったので、ここが最新の情報かもしれませんよ。これから自作炭酸水を導入しようと考えているかたはぜひ、ご一読ください。

 

まず2018当時にネットで数日、寝る間や休憩時間を惜しんで調べに調べた結果、辿り着いた地点がこんな感じです。

<div class=”simple-box1″><p> ・ミドボンを入手して炭酸を添加

・減圧弁は中古でOK

・初心者はフリフリから

・ダイソーの逆流防止キャップが優秀

・ホースは太さそのままで使える</p></div>

この5項目は、それぞれ障壁やデメリットなど、欠点となる点もありましたが、いざ自作炭酸水システムを作って約1年運用していても、「まぁ、選択としてはおおかた間違いではなかった」と感じています。

各項目の特徴や欠点は、安全性にも関わってきますのでご自身で慎重にググるなりして調べてほしいです。

運用はあくまで自己責任ですが、ここから少し、なぜこの運用方法になったのか、私なりの判断基準として紹介します。

◆ミドボン

緑ボンベですね。居酒屋やドリンクバーに設置してある液化炭酸ガスです。酒屋さんで安く入手できるのですが、家庭用ではないと書かれているので、業務用になりうる、という認識で使用すればいいでしょう。減圧弁を正しく付ける、強い衝撃を与えない、高温にさらさない等の安全項目は守りましょう。相当めちゃくちゃな使い方をすれば、ボンベが暴れて怪我、や、酸欠での死亡なんかは、万が一あるのかもしれません。

保証金5000円+中身3000円程度です。

◆減圧弁

レギュレーターとも呼ばれます。減圧弁なしで強制接続して使用するような方法も見かけましたが、素人がやる所業ではなさそうです。手がドライアイスになって切断のイメージしかありません。

残圧計も不要ですし、中古の安いもので十分です。使っていくうちにどうしても強炭酸が欲しくなるので、最高ガス圧が3.5気圧以上あるものがいいです。私は念のため、国内ビールメーカーで採用されていたものを中古で探しました。

補助弁をいくつも設置する人もいますが、ボンベのダイアルと減圧弁のダイアルを、毎度閉めるのがシンプルで安全です。

送料込みで3500円程度でした。

◆フリフリ方式とホース

どうしてもペットボトルで作りたかったのです。大量に作って大量に飲みたいので。

ソーダストリームなど既製品の本体とボトルとキャップを流用するやりかたも紹介されていましたが、どうも、添加している途中で少しずつ炭酸ガスが漏れて無駄になってしまうようで、炭酸の強度もイマイチとのこと(未確認)なのです。それに加え、本体代や、専用ボトルとキャップを大量に買い込むコストを考えると、『無し』の結論になりました。

ペットボトルなら、衛生面が気になったら安く買い替えもできますしね。買い替えの際にコカコーラゼロも飲めるし♪ちなみにペットボトルは、炭酸飲料が入っていたボトルじゃないと強度不足で危険なようです。また、衛生面から、糖分を含まない飲料が良いようです。サイズは、小さいペットボトルのほうが強度が高く安全と書かれていますが、3リットルボトルでも強度十分でした。我が家では、冷蔵庫のサイズや消費頻度の関係で、2リットルボトルを汚れたり傷んだ感じがしたら交換(最長1年使用)など、なんとなくのルールを定めて使っています。

ホースは、細いほうが振りやすいと書かれていますが、個人的には何の問題もありませんでした。むしろ太くて丈夫なほうが、強度を気にせずワイルドにフリフリできるので好みかもしれません。なので、ホースの太さ変更のためのジョイントも不要でした。結局ホースは、減圧弁につながる太さを1種類、ホームセンターで長さごとで測り売りされているものを、必要な長さだけ買ったのみでした。

ホース、1.5メートルで数百円でした(忘れた)

◆キャップ

ネット情報の主流は、ペットボトルのキャップに穴を開けて、ガス逆流防止機能のある金具をねじ込む、というものでしょう。しかしここが素人には最大の難点のようで、うまくやらないと、

・ガスが漏れて炭酸がうまく添加できない

・金具のドリンク側が腐ってしまい、不衛生な状態に

などの失敗を招く要因になっているようです。ただ、ひとつだけ簡単に再現できそうな情報が落ちていたので試してみた結果、これがうまくいったので採用しました。

ダイソーの逆流防止キャップ、正確には『炭酸を逃がしま栓』という商品の、ポンプを外した『キャップ部分のみ』を使用します。

添付ファイル IMG_20190821_185057.jpg をプレビュー

『マイクロカプラ ソケット チューブフィッター付(チューブ差し込みタイプ)』という代物

これらを合体させるのです。チューブ=ホースですね。ホースは減圧弁から出るサイズをそのまま使うので、8ミリが差し込めるもの。キャップとの接合部も8ミリ径のものを買います。カプラ選びは、私は失敗したら嫌なので近所のホームセンターでまず1個買いました。300~400円ぐらいだったと思います。

このカプラの8ミリが、ダイソーキャップとミラクルフィットするんです。まさにシンデレラフィット。カプラのキャップ接合側がネジ状になっているので、ペンチ等で回していくと、やや斜めに入って止まります。その状態でも強度はあるのですが、やはり斜めだと気になるので、数回使った後に思い切ってねじ込んでみました。半回転ほどだったでしょうか、少しプラスチックが削られてしまうかな?と心配になりそうなところでカッチリと真っ直ぐに入って固く止まってくれました。

添付ファイル IMG_20190821_184926.jpg をプレビュー

この特製キャップを3個作って使用しています。1年間炭酸水を作り続けていますが、3つともトラブルなく使用できているので、耐久性もまあ十分でしょう。

 

続いて、振り方です。

まぁ、モノさえ揃えばあとは自由に工夫してやっていただければいいのですが、何点か押さえておきたいポイントがあります。

✔水は冷えていたほうが、炭酸が溶けやすい(気がする)

✔水は、ボトルの7分目ぐらいにしたほうが、炭酸を溶かしやすい(時間効率)

✔振って止めた時のプクプク音が、かなり小さくなるまで(30秒ぐらい?)振ると、けっこうな強炭酸になる

✔ホースは手だけではキャップから抜きにくいが、プラスチック製の一般的な洗濯バサミを使えばOK(太いホースは耐久性〇)

うちには猫もいるので、毎回減圧弁とボンベの元栓までキッチリと閉めるようにしています。また、ホースの先端に弁と接合金具をつけて、キャップとの接合部をワンタッチで付け外しする仕様の人も見ましたが、コスト・手間・安全性を総合的に見た結果、ひとまず採用は見送りました。しかし再現性を考えると、洗濯バサミより接合金具のほうがいいのかもですね。

動画、気が向けば撮って貼ります。

水の味や、炭酸の強さには、かなり満足しています。成分的にはほぼウィルキンソンなので。軟水なのも個人的には嬉しいです。

 

500ml換算すると一本いくら?ざっくり試算

ミドボン保証料5000円/3年=1700円/年

ミドボン中身代3000円/年

減圧弁3500円/3年=1200円/年

ホース500円/3年=200円/年

カプラ&キャップ500円×3=1500円/3年=500円/年

→固定費6600円

6600円÷(2人暮らし1日2本で)730本=9.1円/本

プラス、浄水カートリッジ1700円/600リットル=1.5円/本

(水道代0.05円程度)

なんと!

一本10.6円』で飲める計算ですね。

私は屋外で配達の仕事をしていて、趣味でもやっていて、さらに夜はハイボールを飲むので一日2リットルは消費します。また、料理や掃除などにもけっこう使えるようですね。私は水筒内に余った炭酸水を、シャワー後の頭や顔に使っています。

真夏の外出時には、サーモスのでかい水筒に炭酸水と氷を入れて持っていきます。気温35度とかの配達時には脳が熱されて倒れそうになるのですが、頭に少しかけると冷たくてシュワっとして気持ちいいです。ただ、満タンで持っていくと、炭酸が膨張してたまに漏れるのでそこは結構注意が必要です(笑)。メーカーも推奨しない使用法と思われるので、ハックやDIY全体に言えることですが、自己責任で、あくまで社会に反しない範囲で試行していきましょう。

、、、

むしろね、ペットボトルって、再利用できる資源ごみとか言われていますが、ほとんどは普通にごみになってるみたいなんですよね。脱プラスチックみたいな動きもあるし、こうしたケチケチな活動も、少しは地球環境問題に貢献できるのかもと考えれば、意外と有意義なのかも、と思ったりしています。

こち亀の中川さんも、「AとBの案があれば、迷わず地球環境に良いほうを選ぶ」と言っております。私たち一般庶民レベルからも、何をすべきか、何をすべきではないか、という小さな、しかし勇気のある判断をしていきましょう。

以上、世界を平和にする自作炭酸水の話でした。今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。