山田君

第3話 友達としてできる援助とは

今日も書けるので書いておきます。

 

前回は、山田君(仮名)が多重債務者として社会的に身を置いている現状、そして心情を考察し、お伝えしました。

 

僕がこの備忘録で心がけていることは、「メタ認知」を取り入れることです。

「メタ認知」とは、「第三者として見る視点」のような感覚でしょうか。メタ視点で考察することで、客観的な解釈と主観的な解釈を自由自在に行き来できて、物語の温度管理ができると思ったからです。生きている時間を楽しむための、または苦痛を感じないための、ちょっとしたチャレンジです。

 

 

選択肢

 

今回は、「友達として彼を援助することを申し出た」ことをお伝えします。

多重債務者となった山田君へ、たくさんのやりとりを経て、僕は友達として「また」彼の援助をさせてもらうことになったのですが、ここで、記事を読んでいるあなたに問いかけたいです。

 

「あなたが山田君の友人なら、どんな行動を取りますか?」

 

ここをひたすら考えるだけでも、本当に成長できると思うのです。
本当に色んな選択肢があるでしょう。

何もしないことを含めて。

 

過去の僕は、数万円という額ではありましたが、彼に「お金を貸す」という形で援助をしました。今思えば、あまりにも短絡的で、必ずと言っていいほど再発させてしまう、非常にリスクの高い援助方法だったと言えるでしょう。

 

余談ですが、実は、僕も債務整理の経験者です。かなり昔のことですが。

あの時は、視野が狭かった。視野が狭いが故に、視野が狭い理由がわからなかったのです。意味不明な文ですが、何もできなくなる時って、本当に何もできなくなりますよね。「頭が真っ白になる」とよく言いますが、「色で例えるなら、真っ黒じゃないの?」と思ったりします。

山田君が今見ている映像は、僕が過去に見てきた中にある映像と酷似していると思うのです。

なので、僕の知っている全てを、できるだけ効果的に伝えて、役立てて欲しいのです。

 

選んだ選択肢は「全面協力」です。

 

 

他人は変えられない

 

全面協力といっても、しょせん「協力」でしかありません。

ここで、マーケティングの現場ではよく使われる「他人を変えようとするな」という壁に当たります。

僕は思考しました。

 

「大人同士が協力するわけなんだから、[生産]として認識しなければ失敗する」

 

「山田君は、自分が借りを作って、相手を立たせるのが得意だ」

 

「ならば、商品として山田君に買ってもらおう!」

 

ということで、コンサルティングサービス&多重債務完済プロジェクトとしてパッケージングして買ってもらうことにしました。

 

支払いは成功報酬で。

 

報酬は、うまいめしを食わせろということで。

 

 

そうした工夫を重ね、山田君に提案を伝えた結果、彼の反応は・・・

 

 

 

「マジ神」

 

良かったー!

プロジェクトは無事にスタートしそうです。

 

 

今後の展望

 

①完済まで無理なく継続できる持続可能なアフォーダンスデザイン

②再発を徹底的に抑止する人格構築

たかが借金の完済と侮ってはいけません。世の中、至る所に悪魔が潜んでいます。

上記のふたつの要素は、必要不可欠でしょう。僕も多大な勉強になりそうです。

取り組みながら学ぶ、いい機会だと思っています。これもリベラルアーツです。

 

あわよくば、山田君にも「メタ認知」身につけてもらいたいな。(ボソッ)

 

・・・次回に続く