今日も書けるので書いておきます。
前回は、山田君(仮名)が多重債務者として社会的に身を置いている現状、そして心情を考察し、お伝えしました。
僕がこの備忘録で心がけていることは、「メタ認知」を取り入れることです。
「メタ認知」とは、「第三者として見る視点」のような感覚でしょうか。メタ視点で考察することで、客観的な解釈と主観的な解釈を自由自在に行き来できて、物語の温度管理ができると思ったからです。生きている時間を楽しむための、または苦痛を感じないための、ちょっとしたチャレンジです。
選択肢
今回は、「友達として彼を援助することを申し出た」ことをお伝えします。
多重債務者となった山田君へ、たくさんのやりとりを経て、僕は友達として「また」彼の援助をさせてもらうことになったのですが、ここで、記事を読んでいるあなたに問いかけたいです。
「あなたが山田君の友人なら、どんな行動を取りますか?」
ここをひたすら考えるだけでも、本当に成長できると思うのです。
本当に色んな選択肢があるでしょう。
何もしないことを含めて。
過去の僕は、数万円という額ではありましたが、彼に「お金を貸す」という形で援助をしました。今思えば、あまりにも短絡的で、必ずと言っていいほど再発させてしまう、非常にリスクの高い援助方法だったと言えるでしょう。
余談ですが、実は、僕も債務整理の経験者です。かなり昔のことですが。
あの時は、視野が狭かった。視野が狭いが故に、視野が狭い理由がわからなかったのです。意味不明な文ですが、何もできなくなる時って、本当に何もできなくなりますよね。「頭が真っ白になる」とよく言いますが、「色で例えるなら、真っ黒じゃないの?」と思ったりします。
山田君が今見ている映像は、僕が過去に見てきた中にある映像と酷似していると思うのです。
なので、僕の知っている全てを、できるだけ効果的に伝えて、役立てて欲しいのです。
選んだ選択肢は「全面協力」です。
他人は変えられない
全面協力といっても、しょせん「協力」でしかありません。
ここで、マーケティングの現場ではよく使われる「他人を変えようとするな」という壁に当たります。
僕は思考しました。
「大人同士が協力するわけなんだから、[生産]として認識しなければ失敗する」
「山田君は、自分が借りを作って、相手を立たせるのが得意だ」
「ならば、商品として山田君に買ってもらおう!」
ということで、コンサルティングサービス&多重債務完済プロジェクトとしてパッケージングして買ってもらうことにしました。
支払いは成功報酬で。
報酬は、うまいめしを食わせろということで。
そうした工夫を重ね、山田君に提案を伝えた結果、彼の反応は・・・
「マジ神」
良かったー!
プロジェクトは無事にスタートしそうです。
今後の展望
①完済まで無理なく継続できる持続可能なアフォーダンスデザイン
②再発を徹底的に抑止する人格構築
たかが借金の完済と侮ってはいけません。世の中、至る所に悪魔が潜んでいます。
上記のふたつの要素は、必要不可欠でしょう。僕も多大な勉強になりそうです。
取り組みながら学ぶ、いい機会だと思っています。これもリベラルアーツです。
あわよくば、山田君にも「メタ認知」身につけてもらいたいな。(ボソッ)
・・・次回に続く