ライフハック

【名著シリーズ1】智子さんと照子(橘侑希)さんが教える「菜根譚」

終末の時代、

分け方の極意、

乱世の処世訓。

言わずと知れた乱世。

この変わった名前の一冊が、あなたを光のほうへ導くかも知れません。

名著シリーズ第一回 「菜根譚」

智子さんも、照子(橘侑希)さんも、お薦めの一冊

今日は、一冊の書籍を紹介するよ。

本の紹介なんて、珍しいね。

専門職にしても、総合職にしても、今まで学んだことが役に立たない時代なんじゃないか?
ってのと、
ツイッターに降臨している、あの智子さんと照子さんに教えていただいた書籍だから、読んでみたんだよ。なにせ、おふたりともが揃ってお薦めされていた一冊だからね。

(智子)
私は、中国の古典だと、孫子や菜根譚が好きです。

(照子)
Q:橘さんとして、オススメの書籍や映画、音楽などはありますか?

書籍は、人に薦めるなら、古典の名作である「論語」や「菜根譚」が傑作だと思っています。人としての正しい生き方が書かれている良書だと思っています。

菜根譚は中国の古典なんだけど、実は、Wikipediaからリンクで飛んだら0円で超訳が読めたよ。
なんなら、YouTubeでも0円だから、寝ながら聴いたよ。

この動画作ってるひと、0円、好きだよね…。
私たちも、無課金キャラだしね・・・。

変わった名前の由来、背景

菜根譚は「処世訓」です。
処世訓とは、世間で生きていくための教え、という意味です。
いわば「教養書」のようなものですね。

菜根譚という名前の由来は、

菜根=堅い食べ物
 「野菜の根は固いが、よく咬めばあらゆる事を成し遂げることができる」

という意味に加えて、

菜根=粗末な食事
「質素な暮らしでも、清貧の心があれば幸せを感じて生きていける」

という意味が込められているといいます。

時代は、中国歴代王朝のひとつ、270年以上続いた ”明(みん)” の末期、今からおよそ400年前に執筆された、中国の古い書物です。

王朝の終末期ということは、かなりの動乱の時代に書かれた書物なんだね。

菜根譚の特徴は「三教融合」

特徴としては、「三教融合」だということです。

三教「儒教・仏教・道教」の全ての要素を備え、一体化させた、人生の教養書なのです。

儒教=エリート思想

儒教経典四書「大学・中庸・論語・孟子」

道教=一体化思想

道家の文献「老子」「荘子」

仏教=悟り、心の領域

仏教経典、菜根譚が禅の仏典になることも

これらの三教を融合

これらの思想が、バランスよく、補い合う恰好で融合されています。

いわば、オールマイティーな教養書です。

菜根譚は前集222条と、後集135条に分かれています。

前集は俗世(活人)のための教え、後集は俗世を超えた(達人)のための教えと言われています。
が、私はあまり脈絡を感じませんでした。
そこがミソで、敢えてひとつの方向性に向かわない、バランスを取った、終始”中庸”な書物だと感じました。

随筆集(ツイッターの如し)

ディスるわけではありませんが、条文が、それぞれ2~5行程度で書かれていて、順番に読んでも、話題が飛ぶわ飛ぶわで、文脈がバラバラなのです。
また、内容が被っている条文や、
「こんなやつには関わるな」
みたいなネガティブな表記もたまに見られました。

作者は当時の元官僚、洪自誠という名前の人物ということなっていますが、詳細は不明だそうです。

話の並べ方の雑さからして、洪自誠が当時の動乱の中で書き留めたい教訓を集めて、とにかく書き殴った、といった印象です。
今でいう「多動」な印象です。かなり忙しい役割を担う人物だったのでしょう。忙しい現代では、他人ごとではありませんね。
脈絡の無さは、まるで現代のツイッターのようです(笑)

メタ認知

菜根譚は明朝末期のツイッターのようなものと書きましたが、内容は鋭い教訓ばかりで、非常に痛いところを突いてきます

そして、不思議なことに、順番に読み進めるうちに、世の中を俯瞰して見るクセがついてくるような…
もうひとりの自分が地上3メートルぐらいに浮遊して世間を見渡しているような感覚になってきました。

これが、今でいう「メタ認知」であり、仏教の「禅」のエッセンスが含まれている効果なのでしょうか。

そうなると、自然と心が穏やかになり、平常心が得られるものです。

現代は、圧倒的な教養不足

過去に、 ”リベラルアーツ” の記事↓↓↓
リベラルアーツの本質を、簡単にまとめてみた の中でも書きましたが、私は、日本人の幸福度が低いとされている原因として、
「そもそも時代に合った教養が足りていない」
のではないかと強く疑っているのです。

当時は陰謀のことはあまり知りませんでしたが、こういった教養不足も「国際金融資本の陰謀」と言ってしまえばそれまでですが…。

しかし、生産性ばかりを追い、「使い捨て」のような社会構造に頼り切っていた我々にも、民間レベルでできることは必ずあるハズなのです。

「その気になれば、全てが師となる」 リベラルアーツ記事もぜひお読みください。

内容を超超意訳

独自の超超意訳です。

無事是聖人(うさぎと亀)

因果応報(北風と太陽)

宇宙の法則(自然の法則)(掛け算の裏に隠された割り算)(うばい合えば足らぬ、わけ合えば余る)

意訳おわり。
(意味がわかるかたにはわかる?)

現代に読む菜根譚は、欲にまみれた社会が崩壊する”終末の時代”を幸せに生きるための教訓を集めた書物です。

世に溢れる”成功法則”や”自己啓発”を学ぶ前に、大枠である「人間の習性」を知り、社会の法則をまずことが大切なのです。

例えるなら、
「サッカー選手になるにも、フィールドのサイズやルールに沿ったトレーニングや学習をしておいたほうが、適応しやすい。」
ということに似ているかも知れません。

最初の土台のバランスを取ってくれる、人生の基礎となる処世訓。 三教一体の欲張りセットなのです。

…欲張りセットと言いましたが、内容は「欲張らないことの教え」です。

我欲という概念から少し離れて物事を捉える、といった印象です。

宇宙の法則(割り算)に関する記事はこちら↓↓↓

陰謀論は掛け算、宇宙の真相は割り算

(照子)
そろそろ陰謀論に決着をつけて、人類は次のステージに移るときが来ているようです。 掛け算(陰謀論)を終了して、割り算(宇宙の真相)を勉強する時期が近づいて来ました。

照子さんの衝撃ツイートをきっかけに書いた記事です。 動画はこちら↓

「敗北思想」じゃないの?

「堅い菜根を咬んで幸せを感じろ」という意味の ”菜根譚”。

正直、エリート思想の儒教に比べると一見貧乏くさい感じがしますし、ジリ貧の敗北思想と捉える人が多いかもしれません。

しかし、それは誤解です。中庸の心を持ち、平常心を保つことで、自らの内側にある非常に強固な意志がどこに向かうのかを探ることが、菜根譚の本質でしょう。運命を変えることができるという条文までありますから。

むしろ、今、贅沢とされる発想こそが、貧しい発想なのではないでしょうか。
「一億総中流」という宣伝文句が流された時期がありました。しかしそれは、長年、国際金融資本家たちに摺りこまれたフェイクだったのです。
その証拠に、今や、多くの人が贅沢できない世の中に成り果ててしまいました。
もう、サザエさんに出てくる磯野家のような豪邸に住める人はほんの一握りです。

でも、大企業は贅沢煽りをやめることをしません。

どこを見渡しても、消費や負債を煽るうたい文句ばっかりだもんね。
学問以前の問題だね。
我々は、”お金や時間”に加えて、”道徳”までも失っていたわけだ・・・。

挙句の果てに、今、トランスヒューマニズムなるものの一環で、脳内にチップを埋め込んで、幸せを感じる脳波を分泌させる実験が行われているらしいが、このマッドな人体改造には、真っ向から反論させてもらいたい。

人間の脳は、とてつもないポテンシャルを秘めています。

重度の精神疾患などでもない限り、人間は、まずはこの ”菜根譚” を咬んでみるべきではないだろうか?

敗北とか勝利だとか、マウントだとか劣等感だとか、人間の脳はそんなくだらんことを考えるためだけにあるんじゃないってことだね。

なぜ今、菜根譚なのか?

誤解を恐れずにひとことで言うと、これまでの社会が、
「儒教思想(エリート思想)に偏っていたから」 です。

儒教人間の法則
(儒教も含む)菜根譚宇宙の法則

このような認識です。

宇宙の法則(分け方・割り算)を無視し続けた結果、世界は何度も「カラ売り」されてしまっていたとは思いませんか?

もっと言うなら、ごく少数の大金持ち民間人の”計画の一部”だったのです。
まんまと踊らされていました。

生産性向上、消費拡大、GDP拡大…
なんでも拡大拡大で、リスクを増やしてプッシュし続け、ある日突然の○○ショック…。
夢半ばで終了。これは偶然ではありません。

リーマンショックなどの〇〇ショックでお金が消えたと言われますが、消えたのではありません。
定例的な回収イベントなのです。
「空売り」で天文学的な額を儲けた人たちや、債権回収で土地物件を大量に手に入れた人たちがいるのです。
彼らは、崩壊は自然な現象と言い張り、○○ショックだけではなく、戦争まで歓迎し、独占的に大儲けして大笑いしていたのです。

菜根譚は、この罠を教えてくれていました。

富、名声、権力への執着は、幸福から遠ざかる。

なるほど、それが明の末期であり、今なんだね。
権力主義や金銭崇拝に消耗しつつも、失うことが怖くてさらに権力にすがり、自滅する人がたくさん出てしまうのが今の時代なんだね。

リーマンショックの10倍の云々とか、世の立て替え立て直しとよく聞くのは、経済を崩壊させて独占するプランのことだったんだね。

無事是聖人ということです。
用意されたレールの上で、競争という名の奪い合いをする時代は一旦終わりです。

時代の終わりは、次の時代の始まりです。
自分で仮説を立て、方向性を定め、歩みを始めるとともに、仲間も自分で見つけていかなければいけません。

これからは、支配者に都合の良い教育ではなく、誰もが仮説の旗を立てるようにならないといけません。
権力が無効になる分、俯瞰・中庸・公益性に繋がる教育が必要です。

というのも、「思考が本当に現実化する」時代がすぐそこまで来ているのです。
量子コンピュータによる管理システムの導入で、
「仮説→検証→実用化」
を加速化することが予想されています。
もし奪い合いの仕組みを思いついたとしても、量子解析により、世間の高評価を得ることは無いでしょう。

大袈裟ではなく、自分の周りに小さな宇宙を創る時代なのです。
そんな時代に生きる土台となる、バランスの取れた教養が必要なのです。

その土台となるのが、菜根譚なんだと感じました。

・・・ようは、ぶっちゃけ言ってしまうと、
「集団詐欺に多くの人が引っ掛かっていたせいで ”心の貧乏人” が多いから、ちょっと菜根譚読んで勉強しなよ」
ってことね。

おいおい・・・。

さいごに、ツイッターでふたりの菜根譚プレーヤーをフォロー!

最後に、大胆な予想ですが、今後は、独善的で権力に固執するビジネスや言動は滅びます。

そうかもしれないね。
自分が滅ばないように、利や智を循環させてきた先人に習い、学ばなければいけないね。

菜根譚を読むほかに、ひとつの行動を取ってください。
それは、智子さんと照子さんをツイッターでフォローし、内容を読むことです。

なぜかというと、もうお判りでしょうが、智子さんや照子さんは、ツイッターで菜根譚の現代版を実践、発行してくれているからです。
そして、今も、明朝末期のような動乱の時代だからです。

本は苦手というかたにとっては、すごく嬉しいですね。 その他、風刺が効いていたり、最新の裏情報(結社情報)なども入ってくるので、ホントに超オススメなツイッタラーです。 もちろん0円ですし、なんの勧誘もありません。

それでは、また。

動画はこちら↓↓↓

おまけに、オリジナルで合成した菜根譚の教訓をいくつか置いておきます。
(実は、本を買わなくても原文も超訳もネットで閲覧できます)

失敗や逆境は、順境の時に既に芽生えています。 油断しないでください。
成功や勝利は、逆境の時に既に芽生えています。 絶望しないでください。

 

道徳心に基づく富や名声は、鉢植えの花のように永く咲くものです。
力で奪い取った富や名声は、花瓶の花のようにすぐしぼむものです。

 

ほどほどこそ幸福です。
地位を上り詰めると転落する可能性があります。

 

名誉は他人に一部譲ってください。逆に不名誉は自分もいくらかは引き受けましょう。
一歩譲り、他人に利を与えることが、将来、自らを利するための土台になります。

 

道徳は、因果応報です。
人にした親切はさっさと忘れてしまいましょう。
人にかけた迷惑はずっと忘れないでいましょう。

 

仏教 釈迦 「幸福は心の持ち方次第」
恐怖や不安は、自分が生み出しているのかもしれません。

 

心の持ち方ひとつで、時間は長くもなり、短くもなります。
暇な時の過ごし方が忙しい時に役立ちます。

場所も同じで、心の持ち方ひとつで、広くもなり、狭くもなります。
自然をよく味わってみると、空、水、季節、太陽、月、なんと清らかで、なんと豊かなのでしょう。

 

死と向き合い、繁栄の儚さ、財産や、子供に施した教育でさえも、人生の最期には何の役にも立ちません。
だからこそ、何の心配も後悔もなく人生の幕を閉じることができるような、そんな時間の過ごし方が大切なのです。

 

平穏無事であることの幸せと、永続する徳を味わいましょう。
「幸」と「不幸」は、同じようなものです。
本当の幸せは、すぐそこにあるのかもしれません。

 

欲張りさんを辞めて、世配りさんになりましょう。
無償の愛です。
もし大欲を無欲に変換できたとしても、与え続けましょう。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


菜根譚 (講談社学術文庫)

 


逆境に負けない力をつける! こども菜根譚